1ヶ月研修 体験談 19歳Tさん

トピックス
1.最初の3日間は全くうまくいきませんでした。
2.難しいからこそ、できるようになったらすごい！
3.技術を学びに行ったのに左官の魅力とかを知ることができて本当によかった。
4.くりかえし丁寧に教えていただきました。
5.一緒に学ぶ仲間にも助けられました。
6.左官は誇りの持てる仕事
7.究極の左官職人をめざして

1. 最初の3日間は全くうまくいきませんでした。

   最初にやった壁塗りでは（現場より材料がやわらかいものを使っていたため）床や顔、服に材料がボタボタと落ちてしまい全くうまくいかず、くじけそうになりました。3日目くらいから自分の中で手ごたえが生まれてきて、最後の総合施工の実践では、時間を忘れて夢中で取り組んでいました。

2. 最初の日曜日は朝、起きることができませんでした。

   研修所で迎えた最初の日曜日は朝起きることができませんでした。ずっと鏝を持って練習していたので、掌が疲れて箸を持つのも大変で、朝ごはんをつくることもできなかったのですが、次第に慣れて自炊や洗濯もできるようになりました。

3. 難しいからこそ、できるようになったらすごい！

   左官の仕事は、最初は簡単にできると思っていたけど力加減、集中してやることなど、本当に難しいと感じました。でも、「難しい」ということに気づいたからこそ、「これができるようになったらすごいな！」「本当にできるようになりたい！」という力になりました。

4. 技術を学びに行ったのに、左官の魅力を知ることができて本当によかった。

   １日の研修が終わると、毎晩、自分の動画や、YouTubeの動画を見て研究していました。技術だけでなく、知識もついてくると、左官についてもっと知りたいと思うようになりました。「本当にいい仕事と出会えたなー。」と思いました。

5. くりかえし丁寧に教えていただきました。

   講師の方からは、うまくいかない部分について繰り返し丁寧に教えていただき、とても学びやすい環境でした。また、材料の種類や用途のこと、野丁場の現場では経験できない町場の左官のことなど教えていただき、とても勉強になりました。

6. 一緒に学ぶ仲間にも助けられました。

   自分が一番年下でしたが、一緒に学ぶ方々がやさしくて、フレンドリーな方ばかりで、いろんなことを教えていただきました。また、ご飯は自炊が大変でインスタントのものが多くなりましたが、周りの方からおすそわけして頂き、とても助かりました。

7. 左官は誇りの持てる仕事

   まだかけだしだけど本当に誇りのもてる仕事です。自分のやった仕事が形として残って、使う人の目に触れるので、やりがいを感じます。昨年は能代工業高等学校(他校と統合され能代科学技術高等学校に改称)の現場を担当しましたが、周りの方から「バスケで有名な能代工業だね！」と言っていただき、自分が仕事でたずさわっていることにとても誇らしかったです。「職人」というと、誰にでもできる仕事。というイメージがあるような気がしますが（どんな職種もそうですが）決して誰にでもできる仕事ではありません。左官には長い歴史があり、決して途絶えさせてはいけない仕事だと思います。

8. 究極の左官職人をめざして

   入社したばかりの自分に、大きいことは決して言えませんが、直近の目標は現場に貢献することです。引退するまでずっと成長し続けられる仕事なので、速さや正確さにおいて究極を目指してやっていきたいです。将来的には創造性を生かして芸術性の高い仕事もできるといいなと思っています。